2017年10月20日

バーニーケッセルにジャズギターを習おう(1)

【2024.5.1追記】
この記事は、2017/10/20に書きました。以来たくさんの方に読んでいただき、ありがとうございます。いつの頃か動画が見れなくなってしまってましたが、今回、動画を差し替えることができました。動画のリンク、再生ポイントのみ差し替えて更新します。お役にたてば幸いです。白石つよし

-----
最近、ジャズギターが人気らしいです。

とは言うものの。今どきのジャズギターって実に多種多様。歪んだ音でギンギン(死語)なのあり、スペーシーなサウンドあり、アコースティックなジプシージャズあり、おしゃれサウンドあり、黒い黒いのあり、超絶速弾あり.....

アイレギター教室にも、ジャズギターを弾きたい方やって来られます。

私も一時期かなり集中してジャズギターにのめりこみました。が、ジャズを弾いて生活してたことは無いし、ニューヨークに住んだことも無いので、ジャズギタリストです!とはとても言えません。なので、生徒さんが弾きたい曲を、音源を元に少しずつ説明しながら一緒に弾いて、ギターの弾き方と、ジャズの音使いを知ってもらうレッスンにしています。

もしかすると、ジャズのレッスンでそういうのは邪道というか、甘いのかもしれないです。リアルブックから曲を選んで、コード進行を分析して、インプロヴィゼーションが出来るように鍛えるのが、本道なのかも。

世の中には、求道者のような方や、怖い先生(スケールを上がったり下がったりする練習を1年間とか...(><) もおられるらしく、生徒さんも恐る恐る訪ねて来る方もおられます。そういう厳しいジャズ道もあり得ると思います。決して否定はしません。

という感じで、いつも若干の疑問を感じながらレッスンをしていた気もしてましたが、今回素晴らしい動画を見つけたので、みなさんにご紹介したいと思います。 

こちらです。


Barney Kessel Jazz Guitar Improvisation: Lesson 1 - Playing What You Hear

つい先日、生まれて初めて見ました。感激しました。

若い方のために、バーニーケッセル氏のご紹介をします。
1923年生まれ。1945年にロスアンゼルスでミュージシャン活動を行う。チャーリーパーカーとの録音あり。1957年ダウンビートの人気投票でギター部門1位となる。

ジャズのスタイルとしては、チャーリークリスチャン系とよく言われるけど、単音メロディだけではなく、コードワークが秀逸です。
ジャズのみではなく、スタジオミュージシャンとして、テレビ番組や他アーティストのバックに多数参加。トムとジェリーの音楽を絶対やっていると思う。伝説のレッキングクルーの一員。

このビデオの凄いポイント。

1.本人が弾いている
当たり前ですけど。モダンジャズの世界で番張ってた人が弾いているところを見るのは、なんといっても安心感あります。コードの押さえ方とか、ピッキングとか、やっぱこれで良いんや!とか納得できます。ジュリーロンドンの名曲「クライミーアリバー」のサウンドが、そこかしこに聴こえてしまい、思わずうなってしまいました。

2.的確な章立てと丁寧な説明
私がレッスンで説明していたことを、8章に分けて整然と説明してくれてます。目から耳から鱗です。
大切で簡単なことを先に、それを踏まえた内容はその次にと、ノリで作ったのではない誠実な製作姿勢を感じます。最初の方は「この人あんまりウマくない」と思うかもしれませんが、わざとテクニックを限定して弾いてみせてくれます。大人です。8章で、バーニー節がかなり出てきてうれしくなります。

3.暖かい雰囲気
いソノてルヲ氏が秘密の体位を教わったというバーニーケッセルさんの語り口が、真剣ながらも暖かく、1時間あっという間に見てしまいます。さあ、今度は君が弾いてごらんという感じで、伴奏だけ弾くパートもあります。これがまた素晴らしいです。課題曲はオリジナルと思われる2曲で、ややバカっぽいのですが、だんだんジャズになっていくのが面白いです。西海岸らしいリラックスした雰囲気です。

というわけで、これから何回かに分けて、日本語訳や解説をまぜながら、皆さんと一緒にレッスンを受ける記事を書きたいなと思います。よかったらコメントとかください。ジャズギター楽しみましょう(^^)/

バーニーケッセルにジャズギターを習おう(4)

昔コピーした「ヴォラーレ」が入っているアルバムをご紹介しときますね。レイブラウン、シェリーマンとのトリオです。楽しくて、軽快で、なにげにメチャすごいことをやっています。

Poll Winners Ride Again
Poll Winners Ride Again





→白石つよしアイレギター教室のページです。よかったらのぞいてみてください(^^)/


白石つよしアイレギター教室


スポンサーリンク


guitarstudio_aire at 12:13│Comments(2)mixiチェック ギター弾き日記 

この記事へのコメント

1. Posted by 豆太郎   2022年05月02日 18:03
バーニー・ケッセルに興味を持ってネットサーフィンしていたら、こちらのページにたどり着きました。

昔初めてギターの教室に言った先生が、そういう本格派の先生で、スリーコードも分からないうちからコードトーンを半年ほどやらされ挫折してしまいました。

バーニー・ケッセルはなんとなく楽しい感じのスウィングジャズでアドリブも難しくなく、なんといってもコードのカッティングとリズムが魅力的に思えました。

ご推薦の動画をよく見て見たいと思いました。ありがとうございました。
2. Posted by 白石つよし   2022年05月03日 10:31
コメントありがとうございます(^^)/
ジャズは本来楽しい音楽だと思います。ギター楽しみましょう。

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔