2011年05月12日

耳コピ講座実践編 9 ハモリを耳コピる

いよいよ最終回です。ず〜っと読んでくれたみなさんありがとうございます。
最後はハモりとアンサンブルの耳コピです。

まずは、楽曲をじっくり聴いてください。

0319b945.jpg題材にしている曲は,アリーバハイノーツ「Mucho Viento 強い風」私のオリジナルです(^^)/

(mp3ファイルへのリンク)



ハモっている音を耳コピするということは一度に2つの音を聞き取るわけですから、ちょっと神業的な感じしません?世の中にはベートーベンやマーラーの交響曲を耳コピ出来る人もいるらしいですよ。

実際、簡単ではないです。でも、これまで説明したのと同じ「慣れ」でかなり出来るようになります。

秘訣は、ハモりのパターンを知ることです。

一番最初におぼえる基本のハモり方は「ユニゾン」。全員で同じ音程で歌うアレです。AKB48の楽曲のほとんどの部分がこれですね。あ!別にバカにしてるんじゃないんですよ。ベートーベンの「運命」の出だしもユニゾンなんですよ。知ってた?
モダンジャズのトランペットとサックスで吹くカッコいいテーマも大部分ユニゾンです。運命やモダンジャズの場合は、音が高い楽器と低い楽器で1オクターブ違ってたりするんで正確には「オクターブユニゾン」っていうんですが、要は同じメロディを歌っているわけ。

たくさんの楽器で3〜4オクターブにわたって演奏されるオクターブユニゾンはそれはそれは強烈です。ジャズ好きな人は、ジャコパストリアスのビッグバンドの音と言えばハハーンとわかってもらえるでしょうか。

その他のハモり方は、むしろ響きがソフトになっていきます。

67db9176.jpg次に聴いて欲しいハモり方は「5度/4度」のハモりです。これはユニゾンの次に力強いハモりです。Mucho Vientoでホーンが最初に出てくる音がこのハモり方です。エレキギターを弾く人には「パワーコード」っていうとわかってもらえるでしょうね。

そして「3度/6度/10度」のハモり。響きがやわらかくてメロディーを歌わせるのにピッタリのハモり方です。ラテンの哀愁があるメロディーはたいていこのハモり方を使っています。

最後に「2度/7度」のハモり。これは不協和音といわれていて不思議な響きがします。ブルガリアの合唱曲にはこの音程がうまく使われていて、聴く人を違う世界に連れて行ってくれます。

以上が、2つの音の音程差に注目したハモり方の種類です。


別の分類の仕方として、メロディーの横の流れに沿ってどうハモるかにいくつかやり方があります。

ひとつはメロディーによりそって、同じ音程差で動く方法。もうひとつはメロディーと関係なく動いたり、同じ音を続けたりする方法。ちょっとざっくりし過ぎ(^^; ですね。要は絶対こうハモらないとダメということは無いんで、いろんな動きがあり得るということです。ボーカルで参考になるのは、なんといってもビートルズ。ジョージマーティンというクラシックの知識バリバリのプロデューサーが自ら練りに練ってアレンジしたボーカルのハモりは絶妙です。あれってジョンとポールだけで考えたわけじゃないんですよね。

muchoviento_horn_2
Mucho Vientoのアンサンブルパートでは、ブレッカーブラザーズ風のハモりをイメージしてみたんですが、あまりそれ風になんなかったですね(^^; ま。参考にしてみてください。

終わりです!!

ダーっ疲れたぁ...まとまった内容を書くって大変です。
読みにくかったり意味不明な部分多々と思います。
が、なんか役に立てばうれしいです。

いったん頭を冷やしてから、生徒さんとやった耳コピ事例について、また書きたいと思います。ちょっと休憩時間ください。ありがとうございました。ガッブレッシャ!



1. イントロ
2. 全体像・構成・リズムを耳コピる
3. キーを判断する
4. テーマのメロディを耳コピる
5. コードを耳コピる
6. ギターソロを耳コピる(1)
7. ギターソロを耳コピる(2)
8. サックスソロを耳コピる
9. ハモリを耳コピる〜 この記事です



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guitarstudio_aire at 17:01│Comments(0)mixiチェック 耳コピ講座? 

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